神社仏閣が多数点在する尾道市。お寺や神社巡りを目的に訪れるトラベラーも多いことで知られています。
今回ご紹介するのは、観光地としても有名な艮神社。みっちり詰め込んだ旅スケジュールの中でも、気軽に立ち寄れる立地も魅力です。
ここに行けば必ず、気持ちや体に新鮮な空気を取り込むことができる。尾道の街中で見つけるパワースポットへ、いざ。
千光寺に上がるロープウェイ乗り場すぐ横に立つのが、艮(うしとら)神社。
創建は、平安初期の西暦806年。尾道旧市街地にある最古の神社として知られています。
海側と山側のちょうど真ん中、あらゆる尾道の観光地から訪れやすい場所にあるため、パワースポット巡りを目的とせずとも気軽に立ち寄ることができます。
まず見えてくるのが、空を覆うようなクスノキ。
推定樹齢は900年。幾年の時を超え、尾道を見守り、人々から慕われてきた大木の存在感は圧巻の一言です。
境内は、大林宣彦監督の映画「時をかける少女」「ふたり」のロケ地としても有名です。
現在は、クスノキが立つエリアに入ることはできませんが、クリアに感じられるのは目の前に映る風景、耳で感じる小鳥がさえずる音。
日々たくさんの観光客で賑わう尾道ですが、中へ足を進めるごとに、どんどん静かになり、自然の気配が濃厚になるのがわかります。
また、体全体を包み込んでくれるようなクスノキが、なぜか優しい気持ちにしてくれる感覚も。
ふと上を見上げると、千光寺を行き来するロープウェイが。
神社の厳かな雰囲気を邪魔しない、静かな運行。
ロープウェイに乗って、上からの艮神社、そしてクスノキのグリーンを眼下にするのもおすすめです。
地元の人にも愛されるパワースポットを訪ねれば、ふっと気持ちが軽くなり、新たな力がみなぎってきます。
カフェを巡り、海沿いを歩き、山を登り、お土産を買う。
その途中でも、最後でもいい。たった10分、いや5分だけでも静寂の中で過ごせば、いつしか心は穏やかに。深く深く、満たされるはずです。
TEXT&PHOTO/大須賀あい
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