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尾道名物といえば尾道ラーメン
老舗製麺所おすすめの必訪5店

尾道名物といえば尾道ラーメン<br>老舗製麺所おすすめの必訪5店

「尾道名物といえば?」

社内で聞取りしたところ老いも若きも大多数が「尾道ラーメン」と答えます。

休日ともなると多くのお店に行列ができ、人気の観光地「尾道」の名物は今や「尾道ラーメン」なのです。

そんな尾道名物はどのようにしてここまで人気になったのでしょうか。

訪ねたのは尾道で創業70年を超える老舗「井上製麺所」。

共に尾道出身の前さんご夫妻にお話を伺いました。

 

 

 

【尾道名物「尾道ラーメン」のおさらい】

尾道ラーメンについてはこちらをご覧ください。

(資料提供:()井上製麺所)

 

 

 

井上製麺所の創業は昭和25年、今から72年前。当時から昭和50年代まではうどん、焼きそば麺が中心でした。町にはたくさんの大衆食堂があり、うどん、焼きそば、お好み焼やご飯ものなどを提供していたそう。メニューにはラーメンもありましたが今の尾道ラーメンとは別物だったそうです。学校給食のソフト麺も手掛け「あれは2回蒸すんで大変じゃったんよ」と懐かしい思い出を教えてくれます。私も「ソフト麺」好きでした。

 

【尾道名物「尾道ラーメン」と名乗った最初の店】

 

 

 

昭和48年(1973年)尾道ラーメン「東珍康(とんちんかん)」が開店。

尾道に初めて「尾道ラーメン」というブランドが誕生しました。

この後、「尾道ラーメン」は徐々にお店の暖簾に書かれ、持ち帰りできる土産品も作られます。少しずつ尾道名物「尾道ラーメン」はその名を知られはじめます。

 

【尾道名物「尾道ラーメン」のファーストブレイク】

 

 

 

平成17年(2005年)、向島の造船所敷地内に戦艦大和の1/1スケールの映画セットが造られ、撮影後一般公開されます。過去に経験したことのない数の観光客が訪れ、人々の胃袋を満たすため、まだ数少なかった「尾道ラーメン」店は夜中の2時頃まで営業していたそう。前さんも夜の10時に「麺持ってきて!」と配達していたそうです。

 

【尾道名物といえば「尾道ラーメン」の時代到来】

 

 

 

坂の町、寺の町、文学の町、映画の町、しまなみ海道開通、サイクリストの町、多くの観光資源を持つ尾道はその後も多くの人々を呼び、年間600万人(2019年)が訪れる一大観光地となります。

あわせるように市内には「尾道ラーメン」の暖簾を掲げる店がどんどん誕生し、尾道といえば「尾道ラーメン」が定着します。

前さんは尾道ラーメンの特徴と未来に期待します。

「豚の背油のうま味と甘みが他の醤油ラーメンにはない特徴。食べやすいけぇ、子供からお年寄りまで、毎日でも食べられる」。

実は日本国内のラーメン店の8割は醤油ラーメンだそう。

「尾道ラーメンは尾道の名物になったけど、全国的にはまだ店は少ない。若い連中がどんどん県外に店をオープンしとるけぇ、まだまだ人気は伸びるで」。

 

 

【尾道名物「尾道ラーメン」に関わる幸せ】

 

 

 

前さんご夫妻は製麺業を営みながらラーメン店開業の手伝いを数多く行っています。

まったく調理経験のない若者に一から「尾道ラーメン」の作り方、売れ筋メニューをアドバイス。オープン3日前に「スープができん、助けてくれぇ」と呼ばれたことも。金はないがやる気のある若者には自分の土地を貸し、厨房をこしらえました。

麺の注文量が減りだすと「何かあったか?」と心配し、店を訪れ助言を惜しみません。

「井上製麺所ならなんとかしてくれる」と評判を呼び、今や取引する店は全国にひろがります。

 

「おかげで家族を持ったよ」。

「おかげで家を建てたよ」。

ご夫妻は笑みを浮かべながら成功した店主の話を教えてくれます。

「私ら製麺屋よりよっぽど儲かっとるんよ、腹が立つ!(笑)。でも、頑張ったのはあの子らじゃけ、そんな話を聞くだけで嬉しいんよ」。

 

「尾道ラーメン」が尾道名物になるヒストリーには、ラーメン店と製麺所が二人三脚で歩んだ幸せな物語もありました。

 

【尾道名物「尾道ラーメン」井上製麺所おすすめ5店(尾道市内)】

 

井上製麺所おすすめのお店を教えてもらいました。

「尾道ラーメンは形が決まっとるけぇ、うまいとこばぁで」。

 

尾道ラーメン「東珍康(とんちんかん)」

 

 

 

「尾道ラーメンを初めて暖簾に掲げた店よ。ラーメンも中華も何でもうまいで」。

尾道市栗原町6023-5

http://www.tonchinkan.co.jp/

 

尾道ラーメン「牛ちゃん(ぎゅうちゃん)尾道店」

 

 

 

「普通のラーメン出したら、『叉焼ラーメン頼んでないよ』ってお客さんから言われるって」。

尾道市土堂2-8-6

https://gyuchan-onomichi.com/

 

尾道ラーメン「たに」

 

 

 

「始めてもう25年ぐらいよ、尾道ラーメンでは歴史のある店で」。

尾道市東御所町1-7

https://onomichiramen-tani.com/

 

尾道ラーメン「いっぽん」

 

 

 

「うどんみたいに麺を泳がして茹でるけぇ、麺に歯ごたえがあるんよ」。

尾道市高須町711-3

https://mobile.twitter.com/ippon0413

 

尾道ラーメン「大丸食堂」

 

 

 

「今どんどんお客さんが増えて来とる。麺の注文数でわかるけぇ(笑)」。

尾道市東御所町6-2

https://instagram.com/torikawa_gonbee_onomichi?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

前さんおすすめおまけ情報

ボートピア尾道内「ろくてい」

 

 

 

「ここは駐車場代もいらんし、並ばず、すぐ食べれてうまい」。

尾道市新高山3-1174-3

https://bts-onomichi.biho.jp/

 

「尾道ラーメン」と言う言葉が生まれて50年、共に過ごした井上製麺所です。

「豚の背油が溶けて層になるけぇスープが冷めん、熱いのを食べるのが尾道ラーメンよ」。

尾道に来られたら、尾道名物「尾道ラーメン」で心も体もあったかくなってもらえたら嬉しいです。

 

「尾道になかなか来れない」という方はこちらもございます。

 

 

前さんは「これはついでで、えぇで」と。

やっぱり優しくあったかい。

 

有限会社 井上製麺所

尾道市久保3-5-6

 

SETOUCHI+バイヤー 松枝 修平

 

 

尾道ラーメン食べた後は、コレ。

SETOUCHI+おすすめお土産

「活版カンパネルラ」 尾道市東土堂町11-2

https://setouchi-plus.jp/collections/kappan

 

「尾道ブルワリー」 尾道市久保1-2-24

https://setouchi-plus.jp/collections/onomichi-beer

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