地元の人たちにしまなみ海道の絶景スポットを聞くと、声を揃えるように「高見山展望台」と答えが返ってきます。眼下に広がる瀬戸内の島々や一面ブルーの景色など、高いからこそ楽しめる景観を求め、向島へ渡ります。
絶品ジャムが評判の「コサクウ」が工房を構える向島。その南東部、瀬戸内国立公園内にある高見山では、しまなみの島々をグルッと見渡すことができます。
展望台前すぐに車を止められるので、車でのしまなみ巡りにはぴったりの場所。ハードな山登りをせずとも壮観な景色を楽しめます。
山頂付近が満車なら、徒歩5分ほど降りた場所の広い駐車場が利用できます。混雑を気にしないでいい、いつ訪ねても安心な場所です。
標高は283m。もちろん自然散策道も整備されているので、ハイキングを楽しんでも。
展望台に上がると、思わず声が出る壮大な瀬戸内の風景が目に飛び込んできます。
心が自由になる、海と空。天気がよく、空気が澄んだ日には、四国山脈まで見渡せます。
ここは、村上海賊の見張り台があったことでも知られています。海賊が望んだ同じ景色かもしれません。
南に見えるのは、因島大橋。日の入りポイントは、こちらの方角。訪れる時間や四季によって、さまざまな表情を見せてくれます。
展望デッキには、テーブルと椅子が設置されています。ここでお弁当を広げたり、お喋りを楽しんだり、楽しみ方はさまざまです。
瀬戸内海に、波はありません。ただただ静か。清らかな光と、静寂な雰囲気に包まれています。
夜明け、陽光、サンセット、そして月や星に照らされた夜の海まで、さまざまな光と自然の組み合わせも堪能できる、高見山展望台。
瀬戸内の多島美とともに、この上ない休息を。見たことのない景色、約束します。
TEXT&PHOTO/大須賀あい