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お気に入り帽子を日常に
老舗帽子店の人気ハット5選
お気に入り帽子を日常に<br> 老舗帽子店の人気ハット5選

麦わら帽子が日常にフィットする、暑い夏が到来です。サマースタイルを前面に押し出してくれるリラクシーなハットを合わせれば、コーデも気持ちもゴキゲンに。今回は、広島県尾道市で74年の歴史を持つ「藤井製帽」から、優雅なひとときを演出してくれる帽子をピックアップ。帽子デザイナー・垣根千晶さんのお話とともに「SETOUCHI+」ならではの、秋先まで使える帽子セレクションをお届けします。

 

 

時代を超えて繋がり育てる、3代目帽子デザイナーが手がける帽子

 尾道水道に沿った海岸通りに、一軒の帽子屋があります。その名は「藤井製帽 小売部」。1948年の創業以来、帽子スタイルを提案し続けている尾道の老舗帽子メーカー「藤井製帽」の直営店です。

 

 

 

 

 店内には、戦後すぐ農作業用帽子の製造販売からスタートした「藤井製帽」のキーアイテムである麦わら帽子をはじめ、遊び心と温もりにあふれた帽子がずらり。ここに並ぶ全帽子のデザインを手がけるのが、帽子デザイナーの垣根千晶さんです。

>>藤井製帽の歴史を紐解いた記事はこちら

 

 

 

 

 帽子屋の娘として生まれ育った千晶さんは、高校卒業後に、東京の文化服装学院アパレルデザイン科に進みます。同学院には帽子科もあったそうですが、敢えて服飾のデザインを専攻したのは、確固たる理由がありました。

 

「ファッション全般、特に洋服のデザインに興味があったんです。物心ついた時から『私は自分で帽子をデザインして帽子屋を継ぐ』と感じていました。デザインのテクニックは帽子にも活きると思ったんです」

 

 卒業後は、コンテンポラリーダンスの衣装デザイナーの元でアシスタントとして活躍した千晶さん。実家である「藤井製帽」に入社したのは2010年のことだといいます。

 

「もう少し東京で仕事を続けようと思っていたのですが、父から『忙しすぎて母さんが倒れそうだ』と連絡が入ったんです。急いで戻ったら、母は軽い風邪をひいただけ。兄(3代目代表取締役・垣根一允さん)も同じことを父から言われ帰郷したんです。父は『わしの思ったとおりになった』ってよく言っていますね。父の思惑にはまりましたね(笑)」

 

 

 

 

 そうして尾道に戻った千晶さんは、帽子文化を後世に継承するため「藤井製帽」の柱となる2つのオリジナルブランド「FUJII SEIBO」と「točit(トチエット)」のデザイナーとしてキャリアをスタート。現在、大手アパレルブランドで取り扱われるなど、全国的な注目を浴びています。

 

 かぶった人が心地よくいられること、日常と気持ちに寄り添うこと、祖父母の時代から受け継ぐ麦わら帽子という藤井製帽らしさなどをモットーに、高い職人技と組んだ先入観のない柔軟な発想で、今日も美しい帽子を生み出しています。

 

 

専門店ならではの豊富なラインナップから5つの帽子を厳選

SETOUCHI+」が提案するのは、普遍性と機能性が相まった「FUJII SEIBO」ラインのハット5種類です。夏から秋にかけて活躍する帽子を、1ヶ月限定で特別に販売します。

 

360度可愛く見えたらいいなと思いデザインしているものばかりです。横からの表情、後ろ姿を見て『あの帽子、何?』って声をかけたくなる帽子づくりを目指しています」と千晶さん。

 

そのひとつひとつを、じっくりと紹介していきましょう。

 

 

<リボンマニッシュ>

 

 

  直営店で毎シーズン人気の高い、国産和紙を使ったペーパーハット。通常の中折れタイプとは異なり、腰元にタックをとり厚みをもたせることで、クラウンに独自の凹凸と陰影を実現しています。顔の上に厚みが出ることで、顔周りもスッキリ。他ブランドではあまりない、デザイン性の高い帽子です。

 

 

 

 

バックサイドにスリットを配置することで、髪を後ろでくくったり、お団子ヘアにしても着用できます。肌に馴染みやすく、かぶりやすい定番のベージュカラー。マニッシュな印象の中にも、太めのリボンが愛らしいアクセントに。

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<ペーパーブレードハット>

 

 

 フロント部分が少し長めのつばが特徴のペーパーハット。ブリムが広く、エレガントで大人な女性の雰囲気を醸し出してくれます。日焼け対策にも十分に活躍。横顔がきれいに見えるよう、サイドにはスリットを配置。カラーは少しカーキがかったクールな印象のライトベージュ。ブリムを折り曲げて調節でき、かぶり方のアレンジも自由自在です。

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<ペーパーブレードベレー>

 

 

 国産和紙を用いたペーパーブレードのベレー帽。ファッションの一部として帽子を取り入れたい方におすすめです。今季、ベレー帽のトレンドが再燃。ヘアアクセと同様に、髪飾りの感覚で着用できます。カラーは、顔周りを明るくみせてくれる上品でシックなグレー。黒のパイピングが入ることで、キュッと締まった印象に。

 

 

 

 

 自ら形を整えて、形状変化も楽しめます。ハンチングのように表情を変えてかぶるのもおしゃれ見え。細い和紙を主素材として使うことで、美しいシルエットを実現。暑さが残る秋も涼しくかぶれる帽子です。

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<ラフィアハット>

 

 

 しなやかさと光沢感が美しい極細の糸状にしたラフィアを、丁寧に細編みしたハット。通気性がよく、暑い日でも日除けをしっかりしてくれながら、とても心地よくかぶれます。細編み技法が相まって 涼しく軽いのも特徴的。細めのリボンをアクセントに、シーンを選ばず、さっとかぶって出掛けられるのも魅力です。

 

 

 

 

 ブリムを上げ下げして、さまざまな表情も楽しめます。前だけ下ろすと少しクールな印象に。日差しが気になるときは、ブリムを全部おろして夏の紫外線をカット。折り畳めるので、行楽や旅行にも大活躍の帽子です。

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<グログランクロッシェハット>

 

 

 「藤井製帽」で昔から愛される帽子を現代にアップデートしたクロッシェハット。サイズ調整のきくバックサイドの黒ゴムをあえてデザインとして生かし菊穴を設けることでキュートな印象を持たせています。薄くて軽い厚みのない素材を使うことにより、全体にギャザーを寄せたデザインに。広めのブリムが陽の光からしっかりとカット。ワイヤー入りなので、自由に形を変えられます。

 

 

 

 

 簡単に折り畳めて持ち運びもできるので、春~秋にかけて幅広い季節のレジャーやトラベルシーンなどにも重宝。自宅で手洗いも可能なので、ひとつあると便利な帽子です。

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 コーディネートを仕上げるシックでエレガントな「FUJII SEIBO」のハット。どれも、トレンドに左右されることのないクラシックな空気感を纏っています。

 

「長年通ってくださるお客さまと接していると、当社のアイテムは、お客様自身が歴史を刻んで育ててくれる帽子だと感じています。帽子は、かぶる人の頭の形に沿うように徐々に成形されていき、天然素材は色濃く変化。そのシーズンだけかぶって終わりではなく、何年先もかぶりたいと思ってもらえる帽子づくりを目指しています。ブリムの上げ下げが自分でできるなど、お客さまがかぶって最終的に仕上げる余白を帽子に持たせているので、皆さんだけの帽子として育てていただけると嬉しいですね」

 

 

 直感的に体が喜ぶような帽子には、細部まで行き届いた配慮があります。ベーシックかつ上品なフォルムへのこだわり、デイリー使いできるしなやかさ、長年培った経験から生まれる帽子への丁寧なアプローチ。その姿勢こそが「藤井製帽」の洗練された美しさに繋がっているようです。新しい自分を発見する、帽子ととともにある毎日のスタンダードを「SETOUCHI+」と一緒に見つけてみませんか。

 

TEXT&PHOTO/大須賀あい

 

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<BUYER'S RECOMMEND>
休日を楽しむ瀬戸内おしゃれ
 

尾道海岸通りに素敵に佇む、「藤井製帽」。休日ともなると、開店と同時にお客さまが続々とやってきます。帽子専門店にお客様が溢れているのは、全国的に見てもなかなかない光景です。藤井さんの帽子は、それだけおしゃれ女子を惹きつけるのです。創業70年以上の老舗でありながら、常に時代を先取ったデザインが魅力的。洗練さと素朴さがミックスされた個性的な帽子も揃います。

藤井さんの帽子を身につけると、断然おしゃれ感がアップします。ブリムの長さ、サイド、バックのディテールは、他の帽子と一線を画すデザインです。尾道の街中で、涼しげで小粋な帽子を身につけて颯爽と、またのんびりと歩く素敵な女性を見て、あの帽子は絶対に藤井さんのだ!と分かるほどに、私の大好きな尾道発のブランドです。

この夏、心弾むセトウチアイテムで海へ、街へ!

ちなみに、私と大学生の娘2人、夏は「藤井製帽」の帽子5つをヘビロテ中です。

 

SETOUCHI+バイヤー 村上直美

 

 

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