8月スタートから大々的にプッシュしている「尾道ブルワリー」の新作クラフトビール。その中でも「尾道レモンラドラー」が好きすぎて、毎日一瓶を開けているラドラー推しエディターが、ラドラーについてたっぷりと語るのが今回のコラム。夏と私とクラフトビール。お盆が過ぎても、まだまだ夏の匂いが残る尾道より、ほろ酔い気分で、いえ、ほろ酔いながら、その魅力をたっぷりとお届けします。
キリッと冷やして何杯でも!尾道レモンラドラー
「尾道レモンラドラー」がおいしいのです。「おいしい」を他の言葉で言い換えるのが私の仕事ですが、もう言わせてください。「めちゃくちゃ、おいしい」。広島弁で言うと、「ぶち、うまい」。
鼻孔に抜けるレモンの香り、レモネードの甘さ、そしてビールのしっかりした苦味が三位一体となり、底抜けに飲めてしまう、この旨さ。アルコール分は3%と、今、ビール業界で流行りの微アル。「ビールはちょっと苦手…」という方でも存分に楽しめるのが、この「尾道レモンラドラー」なのです。
私がラドラーを推す理由は、この低アルコールにもあります。「昼からビールを飲みたい。いや、家族の目が気になる…」「昼からビールを飲みたい。いや、飲み過ぎると寝てしまって、せっかくの休日が…」という、お酒を飲むシチュエーションで躊躇することなく飲めます。なぜなら、微アルだから。顔を赤くすることもなく、酔いすぎることもなく、フワフワと心地の良いビールタイムを楽しめます。
ちなみに、このビールにぴったりなアテは、発酵食品。身近なところでいうと、ずばり、チーズ。レモネードとビールとチーズ?!なんて驚かれるかもしれませんが、この組み合わせで無限にビールが進みます。おすすめは、モッツァレラ、またはカマンベール。チーズの美味しさを口の中に残しつつ「尾道レモンラドラー」を口に含めば、素晴らしいコラボの達成です!
ビール×レモネード!これぞ尾道のクラフトビール!
ラドラーについて、うんちくを少し。ラドラーとは、ビールとレモネードを割った飲み物を指します。正式にいうと100%ビールではありませんが、ビールの本場であるドイツ発祥の飲み物です。ドイツ語で「自転車乗り」を意味するラドラーは、サイクリストに愛されたことから、その名が付けられたという由来があります。
奇しくも、尾道は、サイクリストの街として世界的に有名な地です。尾道だからこそ、つくれるビール。尾道メイドだからこそ、うまいビール。尾道の大人気ブルワリー「尾道ブルワリー」が醸すクラフトビールと、隣接する話題のカフェ「HOK STAND」のクラフトレモネードの共演は、このシーズンにしか楽しめない希少なチャンス。
だから、何度でも言いたい。「尾道レモンラドラー、今すぐ、飲んで」。
忖度も、誰かへの気回しも、やましい気持ちもありません。ただ純粋に、皆さんにこのおいしさに感動していただきたいのです。
1本から選べて買える、楽しいクラフトビールラインナップ
ここまで「尾道レモンラドラー」について語ってきましたが、もちろん他クラフトビールも多数販売しています。夏限定でいうと、きゅうりを漬けこんだ「キューカンバーセゾン」、コーヒー香る「ましろコーヒーポーター」。そして、「尾道ブルワリー」が誇る定番のクラフトビールもずらり。
それぞれ1本から好みのビールを選べるので、「尾道レモンラドラー」10本でも、夏限定新作3本でも、飲み比べが楽しいそれぞれ6本でも、気になるビールを、あなた好みでチョイスしてみてください。
夏の1曲とわたし、そしてクラフトビール
夏が好きです。暑いを通り越して、酷暑といわれる最近ですが、やはり夏が好きです。まるで水彩画のような青い空、入道雲、夏休み中の子どもたちのはしゃぐ声、そして海辺で聞こえる小さなさざ波の音。それら全てが、切なく、儚い。この暑さも、この光景も、あと数週間で終わってしまうかと思うと、キュッと心が掴まれる切なさに包まれます。
今、私は、書斎という名の、本が積みあがった雑然とした小部屋で、このコラムを書いています。作業BGMは、サザンオールスターズの「真夏の果実」。サザンど真ん中世代ではありませあんが、私が小学校低学年の頃、母親がこの曲を車中で、今は化石と化したカセットテープで、頻繁に聞いていました。おかげで、この曲が、夏のプレイリストに欠かせなくなりました。
そして、パソコンの横には「尾道レモンラドラー」が。ここは湘南ではありません。代わりに、海と島が連なる、美しい瀬戸内の街。「めまいがしそうな真夏の果実」「涙の果実」は、瀬戸内のレモンかもしれない幻想を抱きつつ、映画『稲村ジェーン』的にいう「暑かったけど、短かったよね、夏」と呟きながら、今日2本目の「尾道レモンラドラー」に手を伸ばしています。甘酸っぱい夏と、クラフトビールに合う、あなたの夏の1曲も、ぜひ教えてください。「尾道レモンラドラー」を飲んだ感想とともに。
TEXT&PHOTO/大須賀あい