長い長い冬が終わり、瀬戸内にも春の足音が近づいてきました。
吹き抜ける風はまだ少し冷たい中、春の訪れを知らせてくれるのが早咲きの桜、河津桜です。
ソメイヨシノが咲く前に、河津桜が美しい姿を見せる、尾道の遊歩道をお散歩してみませんか。
尾道商工会議所すぐ近くの尾道水道沿い、約130メートルの遊歩道に毎年咲き誇るのが河津桜です。
2月下旬から3月初旬に開花し、3月中旬には満開を迎えます。
車道からは見えない場所にあるため、徒歩での尾道散歩で偶然に出合った暁には、ピンク色の桜群に思わず声が出てしまう方も。
河津桜は、ソメイヨシノのと比べ、花弁が大きく、濃いピンク色が特徴的です。
眺めれば眺めるほど、幸せで優しい気持ちになれる。ポジティブカラーのピンク色に、心が華やぎます。
目の前には、ゆるりと流れる尾道水道。海沿いに腰掛けてランチボックスを開く人、ドリンク片手に河津桜の美しさに見惚れる人、お喋りを楽しむ人、その過ごし方はさまざまです。
季節の花とともに過ごす、尾道時間がゆっくりと流れます。
河津桜をバックに、写真を撮る女性もたくさん。
奈良県から尾道に旅行に来た笑顔はじける女性2人は、尾道の自家焙煎珈琲のテイクアウトドリンクとともに、旅の思い出をスマホに残していました。
この後は、千光寺へ向かうとか。
いつ来ても、どこを切り取っても絵になる、瀬戸内トリップの醍醐味です。
もちろん、向島へ渡る渡船も、尾道水道を今日も変わらず滑らかに運行しています。
河津桜のピンク、空と海のブルー、島のグリーン、このコラボレーションが見らえるはこの時期だけ。
本格的な桜の時期を迎える前に、尾道の春を迎えに、出かけてみませんか。
TEXT&PHOTO/大須賀あい
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