2023年がスタートして、はや1ヶ月。新年ムードは明けましたが、新しく迎えた年に新調したいのは、最愛ブランドのアイテムたちです。今回のコラムでは、私が愛してやまない「SILVER」のバッグをチョイス。服と違って、バッグはひとつのものを長く、高頻度で使うものだからこそ、デザインや機能に妥協はしたくないところ。完全自腹買い、忖度無し。「それどこの?」って必ず聞かれる、おすすめバッグをご紹介します。
PROFILE
大須賀あい
大学院在学中より、広島県内某局のラジオパーソナリティーを務めたのち、フリーの編集者・ライターとして独立。以後、広島を拠点に雑誌やムック本、新聞、WEBなどで企画制作・取材・ライティングを手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。「SETOUCHI+」では、読み物文章担当。海と本と音楽が好き。小学生男児2人の母。
クリエイティブ界隈を賑わすSILVERのバッグって??
尾道にファクトリー兼ショップを構える「SILVER」。白色(生なり)に特化した、さまざまな帆布プロダクトを展開しています。工具入れをテーマにした他で見かけることのないデザインと質の良さで、有名ブランドとのコラボも多数。かといって、お値段も1万円以下のものが多くお財布に優しい。そして、とにかく丈夫。ラフに扱っても問題なし。人と被りにくい、インディペンデントなバッグを探している方にぜひおすすめしたいのです。
私が仕事を共にする、カメラマンやヘアメイク、スタイリストさんなど、クリエイティブパーソンの利用度が高いのも事実。ちょっとニッチで、最高クオリティー。推さない理由が全く見つからない、尾道メイドの帆布ブランドなのです。
エディターリアル爆買い!SILVERバッグを徹底解剖
仕事では、リュック率が高い私。右手にペン、左手にファイルやノートを持つので、手を塞がないバッグを使っています。なので、私物の「SILVER」バッグは、主にプライベートで活用中です。所持数は4つ。こう並べてみると、キャンバス生地が持つ独特の白色がなんとも美しいじゃありませんか。それでは「SETOUCHI+」で取り扱いのある3つのバッグ、徹底解剖していきましょう。
<①ちょっとそこまでにちょうどいいPABLO>
利用頻度が一番高いのが、ミニトートの「PABLO」。ミニトートといえどマチ幅がしっかりあるため、お財布、ポーチ、スマホ、お買い物サブバッグが見事に入ります。もはやミニとは言えないサイズ感ですが、見た目が小さいので、野暮ったさがありません。キャッシュレス時代の昨今ですが、長財布派の私の希望もしっかり叶えてくれます。近所のスーパーマッケートへの買い物や、子どもたちの習い事の送り迎えなど、荷物があまり必要ないシーンで愛用中です。
「SILVER」のバッグ全てに共通することですが、家に帰ってポンと置いても、なぜかインテリア化してしまうマジックがあります。バッグの床置きは避けたいものですが、忙しいとそんなことも言っていられません。置くだけでサマになる。そんなバッグ、他にあります?少なくとも私は「SILVER」しか知りません。
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<②キルティングステッチが上品なW-DAY (S) >
キャンバス生地のバッグは、カジュアル度が高めなせいか、フェミニンコーデに合わせづらいパターンもあります。その悩みを一掃してくれるのが「W-DAY (S) 」。波柄とダイヤ柄がミックスされたオリジナルステッチが、カジュアル感をトーンダウン。スカートコーデにもよく合います。いつもの持ち物に加え、B5サイズノートも問題なし。本や名刺入れも、ストレスフリーですっぽり入ります。
私の生活に欠かせないもの。それは本です。15分でも空き時間があれば本を読みたい活字中毒。本を忘れて家を出るとソワソワしてしまうので、必ず1冊はバッグの中に入れています。このブックパックは、バッグの中に本を入れても、くしゃくしゃにならない優れもの。尾道市内の古本屋「弐拾dB」さんで購入しました。「SETOUCHI+」では販売していないので、悪しからず。お時間が許せば、どうぞ真夜中の古本屋さん記事をご拝読ください。
これだけのものをいれても、まだまだ余裕があります。なのに、この薄さ。ビューティフル。私は、152㎝の低身長なため、大きなバッグが似合いません。バッグが私を持っているのか、私がバッグを持っているのか分からなくなるへんてこコーデを防いでくれる、助っ人バッグ。キャンバストートの大きさで悩んでいる人、ぜひ一度お試しを!
<③とりあえず何でもぶち込めちゃうPLATE (HIGH)>
私は、自他ともに認めるずぼらです。朝から晩まで、仕事に家事に子育てで、動きっぱなし。もともと整理整頓が苦手なのもあり、何でもぶちこめるこの「PLATE (HIGH)」には本当に助けられています。とりあえず、いれときゃなんとかなる。ポーチ2個、長財布、名刺入れ、小物入れ、スマホ、お買い物バッグ、タオル、本2冊、そしてみかん。
みかんをバッグに入れるなんて現象があるのでしょうか。はい、あります。冬の瀬戸内エリアではよくある光景です。柑橘類が溢れる肥沃な地域は、親戚や知り合いが柑橘農家というパターンが多々あります。加えて、大量購入も当たり前。よく知る飲食店に寄った帰りに「みかんあるけぇ、ちょっと持って買えりんさい」と言われることしばしば。そして近所のおばちゃんに「みかんできたけぇ、食べんさい」と持たされることもしばしば。瀬戸内の冬は、温かい柑橘コミュニケーションで溢れているのです。
そんなみかんシチュエーションにも大活躍する「PLATE (HIGH)」。あと10個くらいみかん持って帰れそうな余裕もあります。もちろん、柑橘ありきでバッグの話をしたかったのではなく、こんなにたくさん入るという素晴らしさをお伝えしたかったのです。なにより嬉しいのが、これだけ物を入れても型崩れしないこと。底部まで頑丈に作られているため、底が落ちるかっこ悪い状態になりません。ランドリーバッグを意識して作られた「PLATE (HIGH)」。紐を縛って巾着状に形を変えても使用できます。とにかく、荷物をぶちこみたい人、ぜひこちらを。
ちなみに「PLATE (HIGH)」の模様は、「SILVER」実店舗のみで行っているオリジナルペイントカスタムです。オンラインショップでは取扱いがないサービスなこと、ご了承ください。
「SILVER」のバッグを持ち歩いていると、アパレルショップの店員さんから「それ、どこのバッグですか?」とよく聞かれます。おしゃれ番長であるアパレル関係者に問われるなんて、ちょっと、いや、だいぶ嬉しいじゃないですか。そして先日、お気に入りのベイクショップの店長さんに「あの、いつも『SILVER』のバッグ持っておられますよね。素敵ですね。尾道に行かないと買えないんですか?」と聞かれたので、笑顔でこうお返事しました。
「いえいえ、『SETOUCHI+』っていうサイトで買えますよ!」
長々と書き連ねましたが、私が言いたいのはただひとつ。「SILVER」のバッグを持っていれば、使い勝手も見た目も、そしてあなたも、大優勝です。
TEXT&PHOTO 大須賀あい