刻々と近づく母の日。まだプレゼントが決まっていない、選ぶ時間もないほど忙しい。毎年のプレゼントがマンネリ気味。そんなお悩みに答えるべく、「SETOUCHI+」エディターが2023年の母の日ギフトをレコメンド。瀬戸内のクリエイティブなプロダクトから、3つを厳選してご紹介します。
PROFILE
大須賀あい
大学院在学中より、広島県内某局のラジオパーソナリティーを務めたのち、フリーの編集者・ライターとして独立。以後、広島を拠点に雑誌やムック本、新聞、WEBなどで企画制作・取材・ライティングを手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。「SETOUCHI+」では、読み物文章担当。海と本と音楽が好き。小学生男児2人の母。
母の日、余裕をもってプレゼント選べてますか?私はノーです。いつもギリギリまで悩み、ギリギリまで買わず、結局母の日が過ぎてしまったという年もしばしば。それでもなんとか、毎年欠かさず母へプレゼントを渡しています。「何もいらないよ。お金使わないでいい」と、母は気を使ってよく口にしますが、やはりプレゼントを渡せば、とても嬉しそうなのです。母は、いつまでたっても母。今年は、何を贈ります?
#尾道ビールとピールのセットで優しく乾杯
ビールとピール。濁点と半濁点かついた「ヒ」のおかげで、商品の内容に混乱しそうですが、その名の通り、ビールとピールのセットです。広島県尾道市で人気のブルワリー「尾道ブルワリー」から定番の3種と、ライトなおつまみとして味わえる、愛媛県大三島の「菊輪」から小夏のピールをひとまとめにしました。
クラフトビールの魅力は、なんといっても、その土地の味がしっかりと出ていることです。そして味にも個性がある。ただ珍しいだけでなく、その土地、その人にしか生み出せない味を発見することが昨今のクラフトビールの賑わいをさらに加速させているように思います。こちらの3種類には、全て尾道産の柑橘を使用。コク深さの中に、スッと抜けるような爽やかさが一番の魅力です。ビールが苦手な人でも、スッキリ飲めます。そして、なんといっても飲み比べる楽しさったら。
ビールのお供には、おつまみが欲しいもの。「SETOUCHI+」で大人気の「菊輪」の柑橘ピールは、上品な味わいとしっかりとした食べ応えが好評です。季節毎に柑橘の種類は変わりますが、現在は「小夏」を使ったピールを用意。今食べなきゃ、すぐになくなり、また来年…となってしまう「小夏ピール」はとても希少です。おいしさ絶対保障しますので、このチャンスをお見逃しなく。初夏を思わせるグリーンのラッピングで、スペシャル感がよりアップしています。
#Tシャツに添えるだけで華やか!watariteの陶器ブローチ
グイグイきてます、ブローチブーム。もはやフォーマルシーン利用だけにとどまらず、普段使いのブローチが各ファッション雑誌で取り上げられるようになりました。尾道の商店街に工房と店舗を構える「watarite」は、陶をベースにしたアクセサリーを展開中。なかでもブローチは、人気ナンバーワン商品です。数ある種類から、さらに人気のモチーフを3つセレクト。オンラインでは「SETOUCHI+」でしか手に入らないアクセサリーです。
どのパターンもそれぞれのかわいさがあり、これ!と決めるのも惜しいのですが、あえて1つ選ぶならこちら。大きく描かれたお花が、夏の装いを涼やかに演出してくれます。北欧や尾道の自然の景色をデザインに落とし込んだ、繊細な柄のブローチ。白いベーシックなTシャツに合わせるだけで、クラシカルな雰囲気をもたらせしてくれる優秀アイテムです。母の日用って言いながら、自分が欲しくなります。絶対。
#お出かけが楽しくなるHyakuのテキスタイルバッグ
バッグといえば、とりあえず汚れが目立たない黒。という概念と思い込みを、潔く取り除いてくれるのが、尾道発のテキスタイルブランド「Hyaku」のバッグです。一見ちょっと派手かな?と思う個性的なテキスタイルこそ、コーデのポイントになります。ファッションがシンプルになりがちな春夏シーズンだからこそ、1つクローゼットに忍ばせておきたいバッグです。
5つのパターンを用意していますが、これまた1つに絞るのも難しい。個人的な好みとしては、「ビンクランドルト環」でしょうか。鮮やかなショッキングピンクに、引き締まったネイビーの柄。甘すぎないヴィヴィッドカラーを身に付けると、なぜか内なるパワーが湧くのが不思議なものです。これこそ、色の力でしょう。そして、帆布生地ならではの軽さ、ちょうどよい大きさ、ハンドルの長さなども、計算されつくしたつくりに脱帽。お気に入りの1色、ぜひ選んでみてください。こちらも、実店舗以外で購入できるのは「SETOUCHI+」のみです。
今年の母の日は、5月14日。私が母となった今、小学生の息子たちがお花とお菓子を渡してくれます。「おこづかい、もったいないからママに使わなくていいよ」って言いながらも、その気持ちが嬉しくて、なんとも温かい気持ちに。まだまだ小さかったときに渡してくれた、つたない平仮名で書かれた母の日の手紙も、全て大切にしまってあります。母の日を思って、母を思い浮かべて、母は何が喜ぶだろうかと考えてくれた時間、それがもう嬉しいのです。
今年は「SETOUCHI+」がセレクトした母の日ギフトで、普段はなかなか言えない「ありがとう」を伝えてみましょ。
おいしいとかわいいは、絶対的正義。もらう側も嬉しいけれど、あげる側も幸せになる。母の日に、小さな幸せの花が、たくさんの場所で咲きますように。
TEXT&PHOTO/大須賀あい