尾道で見つけた一押しソックスおしゃれ靴下で足元もぬかりなく

だんだん涼しくなってきたものの、まだ秋冬の装いになるにはちょっと早い微妙な季節。サンダルは夏感満載だけど、ブーツは暑い。こんな時に手を加えやすいのは、やっぱり足もとです。ということで、私は最近、靴下を何足か買い足しました。中でも、お気に入りなのが、「尾道デニムプロジェクト」のオリジナルソックス。丈夫でしっかり、しかもおしゃれ。備後のものづくりが宿る、家族で使える靴下をご紹介します。

文：SETOUCHIPLUSエディター　大須賀あい

デニムから生まれたおしゃれ靴下

尾道商店街に店を構える「尾道デニムショップ」。尾道に住み働く人に１年間穿いてもらったデニムを、ユーズドデニムとして販売するユニークな取り組みで全国から注目を集めています。使われるデニムはもちろん、世界有数のデニム産地、備後エリアでつくられたもの。人や職業が色濃く宿る唯一無二の１本を求め、この場を訪れる人が後を絶ちません。

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デニムしか売ってないの？と思われるかもしれませんが、答えはノー。メインはユーズドデニムですが、新品のオリジナルデニムからアパレルまで、幅広いファッションアイテムが揃うのも、「尾道デニムショップ」が支持される理由です。中でも、オリジナルのアップサイクルソックスは大人気！尾道を訪れたお土産として購入して帰る人も多いとか。

カラーは、選べて嬉しい４色展開。尾道市の市章をイメージしたラインソックスです。左から、NOON／正午 (Green×Blue)、NIGHT/晩(Navy×Yellow)、SUNSET／日没 (Orange)、CITY／街（Red）。ライン上部は向島、下部が尾道市、その間の細いラインは尾道水道を表現し、さらりと尾道感を醸しているのが嬉しいところ。

商品名に入るアップサイクルとは、廃棄予定だったものに価値を与え、新しい製品へと生まれ変わることを指します。この靴下の主な素材は、通常は廃棄してしまう、デニム製造過程で出る余った糸です。しかも、ただの糸ではありません。世界に誇る名ブランドのデニム生地を手がけるテキスタイルメーカー「篠原テキスタイル」の残糸を使用しています。細かく裁断された再生糸を紡ぐのは、福山市の編み職人が集う「桒原ニット」。希少な旧式の編立機を使い、糸をゆっくりと最小限に引っ張りながら、糸本来が持つ柔らかさそのままの風合いを引き出しています。つまり、ただものではない。高品質かつ高機能。デニムから生まれた、環境に優しい靴下なのです。

スニーカーにも、サンダルにも。オールシーズン快適な靴下

足を入れた瞬間、「柔らかっ！」の一言が出るほど、ふんわり感があるのも特徴です。厚手ですが、網目が大きいため風を通し、蒸れることなし。逆に冬場は、持ち前のフカフカ生地で温かく足を包み込んでくれるでしょう。この厚手感が、私のお気に入りポイント。生地がクッションとなり、長時間の着用でも疲れを感じさせにくいのです。薄めの靴下では、足裏が……と悩む方にぜひおすすめしたい！

また、面積は小さいながら、スタイリングの良し悪しを決定づけ、小技を効かせられるのが靴下。面積は小さいながらも、おしゃれをちゃんと盛り上げてくれるのも嬉しいんです。

ラインは履き口近辺に施されているので、座った際にチラッと見える程度。つまり、無地感覚で取り入れることができ、動作を加えたときにおしゃれなアクセントになってくれるのです。定番のデニムシンプルコーデでも、この靴下を着用すれば、ナチュラルにおしゃれ感格上げ！

春や秋。つまり今！な季節の変わり目ファッションで、サンダルを登場させてくれる心強い味方になるのも、この靴下の魅力。数年前から人気となり、もはや定番ともなったスポサン×ソックスの組み合わせにも、十分に対応してくれます。ちょっと足元にボリュームが欲しいとき、そしてサンダルだけではなんだか決まらないときに、これ以上の選択肢はないほどの組み合わせ。私は基本、モノトーンしか着ないというマイルールを持っていますが、たまには色もほしいところ。オールブラックのシンプルコーデに、ワンポイントで色を足してくれるおしゃれの心強い味方となっています。